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水産経済新聞(2月14日)に
大田ゲートウェイ開発製品が紹介されました!
2013年2月14日
(以下抜粋)
タチウオ引縄「1人操業」可能に『水産経済新聞(2013年2月14日号)』より。
水産総合研究センターはタチウオ引縄漁業の効率化を目指し、船上台秤、投縄装置、新擬似餌を開発した。従来2人で行なっていた操業が1人でも可能となり、収益性と資源の持続性を両立した漁業の実現へ一歩前進した。
同センターは、大分県臼杵地区でタチウオ引縄漁業の調査を行なっている。現在、臼杵地区のタチウオ引縄漁業はほとんどが夫婦での2人操業。しかし、将来の後継者不足を見据えて、「1人でも収益性が確保できる操業技術が必要」と現地から強い要望があり、機器類の開発を開始した。
船上台秤は揺れの影響を受けない秤を開発し、船上で中腰状態で竿秤を使用していた従来の負担が大幅に軽減した。価格も12万円前後と、100万円近くする船上電子天秤と比べてもずっと安価だ。
投縄装置は磁石を内蔵し、針の位置ずれや脱落の防止を実現した。投縄作業もスムーズになり、これまで生餌を手作業で針に装着していた手間がなくなった。
新擬似餌はスチレン系の素材を使用して耐久性を向上させ、針通しをよくした。
既存の擬似餌より高い針獲率も実証済みだ。大型の擬似餌を用いれば小型魚が漁獲されづらく、資源保護効果も期待できるという。船上台秤と投縄装置は機器製造で高度な技術をもつ東京の大田工業連合会の企業グループが、新擬似餌はマルキュー㈱とJFおおいた臼杵支店が開発した。3つの機器類はすべて製品化レベルに達している。また、タチウオ引縄以外の漁業でも応用が可能だという。水研センター開発調査センター資源管理開発調査グループの小河道生リーダーは、「今回の技術開発はあくまでも一里塚。最終的には収益性と資源の持続性が両立した漁業の実現を目指したい」としている。