COLUMN

必死こく!

2014年03月

 今回のタイトルはあまりお上品ではありませんが(笑)、敢えてそのまま行ってみたいと思います。
「必死」って言葉、よく考えるとすごい言葉ですよね。
何気なく使っている人が多いように思いますが、漢字を分解すると「必ず」「死ぬ」と書いてあります。
僕は言語学者ではないので、その言葉の由来を掘り下げるつもりは全くありませんが、
「必死になって頑張る」の意味するところは、失敗すれば必ず死ぬということではないでしょうか?
今はそのような時代ではありませんが、言葉の生まれた時代が、
例えば戦国時代などであれば、失敗は本当に死を意味したのだと思います。
「決死」に至ってはもっとすごい言葉です。
「死」が「決まる」と書いてあります。
言葉が生まれた当時の「決死の覚悟」とは、
成功しようがしまいが死ぬと分かっている状況での覚悟であったのだと思います。
これは生半可な覚悟ではありません。
「真剣勝負」も本来の意味は「真剣」で行う「勝負」です。
真剣で切り合うわけですから、勝っても負けてもただでは済みません。
勝ったとしても大きな怪我を負う可能性が十分にあります。
そういう覚悟で臨むのが本来の真剣勝負です。

どなたか有名な方が言った言葉ですが、
「夢が実現しないのであれば、その程度の努力だったということだ」
といったニュアンスの言葉を聞いたことがあります。
これは、才能が異なり、競争もある世の中においては、
「そんなこと言ったって」と思うこともあるでしょうが、
本来の意味で必死になって決死の覚悟で真剣勝負をすれば、
勝負の相手がその心境に無いのであれば勝てる可能性が高いであろうことを考えると、
あながち的外れな言葉では無いと、今は思います。
本当に死ぬ気で頑張れば、死ぬ気で頑張っていない人には勝てる気がしませんか?

話しは少し変わりますが、僕は、ある経緯から前職を喧嘩別れして辞し、
突然独立したのですが、勢いで辞めた当初、仕事は皆無でした。
最初の仕事を獲得するまで、1カ月半以上、
1つも仕事を獲得することが出来なかったのです。

妻子もあるのにお金は無情にもどんどん減っていきますし、
当時の焦りや、このまま仕事をとることが出来ないのではないかという恐怖心は、
今でも鮮明に覚えています。
 家に居ても仕事が取れるわけではないので、パソコンを持って企画書を書きに出掛け、
書き上げた企画書を持って営業に駆けずり回っていました。
 皆さんは、マクドナルドで、コーヒー1杯で4時間粘ったことはありますか?
公共のイベントスペースの椅子にイベントとは無関係なのに座り続けて企画書を書いたことはありますか?
ちょうどその頃、娘が小学校で遊んでいて雲梯から落ち、
前歯を折ってしまう事故がありました。
その時、僕はマクドナルドにいました。
事故と自分の“無職”に因果関係は無いのですが、その事故は自分のせいで起きたと思ったりもしました。
とにかく家族に申し訳ない気持ちでいっぱいだったのです。

 そんな経験があるから、二度とそんな思いをしたくないから、
最初にとった仕事は必死になって頑張り、きちんとした成果を出しました。
そして今も必死になって頑張っているのです。

 世の中、必死こいている人は案外少ないものです。
自分が必死こけば、大概のことは何とかなります。

「夢が実現しないのであれば、その程度の努力だったということだ」
この言葉は、「必死」や「決死」の重みが軽くなっている現在にはよく当てはまります。

 ハングリー精神とは飢えを嫌う精神です。
飢えを知るがゆえに、死なないために闘うのです。

必死こいて生きるのも、泥臭くて、いい生き方だと思いますよ(笑)

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